(株)ひらく 『SDGs MTG』レポート 4月8日
今日は、深刻化する不安定な国際情勢、国内の景気動向、コロナ禍の影響などと、SDGsやESGに対する意識の現状が話題になりました。
2022.4.8(金)
- WEB上で、『SDGsの問題点』というタイトルで見解を掲載しているHPを見かけた。
_ SDGsの掲げられているゴールやその取り組みと、実際行われている現状とのギャップを取り上げているページもみかけるよね。
_ 『理想と現実』が、如実に表れていると思う。
_ 『理想』を掲げる意味はあると思うけど…。ただ、それを実現できているかというと実感が薄いよね。努力・工夫している企業もあるとわかるけれど、我が身に置き換えてみると「実施している」とは言えないかな…。
- ウクライナ~ロシアの紛争によって、世間の意識がその紛争の状況にのみ集中していて、SDGsやESGに対する関心が薄れてしまっているように感じる。
_ ニュースは、紛争に関してが90%、コロナ関連が8%、その他2%みたいな印象。SDGsやESG関連の話題は、いちテレビ局で一週間を通して一時間も無いかないかって感じだね。
_ そうそう。でも、一方では東証プライム上場企業には、この4月から、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)提言と情報開示が義務付けられているんだよね。対象となる企業とそこと関連する企業には、待ったなしなはずだけど…。
_ 人の意識は薄れているよね。もっと言えば、SDGsやESGよりも、不安な情勢への対応・対策を優先させるべきだという意見も出てきてもおかしくないよね。
_ まさに、今のマスコミがニュースとして選択している傾向が、その社会の意識を反映しているよね。
_ それが、SDGsやESGへの関心が盛り上がらない一つの要因になっているように感じる。
- 今の世情の中で、SDGsやESGの企業活動を活性化するためにはどうすれば?
_ 自社の本業とSDGsやESGの各目標との紐づけをすることが必要だとおもう。
_ そうだね。外部から提示された『やるべき課題』として捉えるのではなく、自分たち本来の営業活動の中から、SDGsやESGに結びつく方向性が見つけられればいいよね。
_ 自動車メーカーが、新しいエンジンを開発・製造・販売し、結果『脱炭素社会』が広がっていく…というモデルケースがあるね。
_ そうそう。例えば、CO2排出削減だけでなく、排出されてるCO2を吸収できる『魔法の繊維』の開発…みたいな事を手掛ける化学メーカーが出てくるとか…。
_ そうだね。でも、その研究開発から流通可能な商品の製造、販売・普及し利益確保までの一連の活動には、企業の資源投資が無くてはならないよね。そうなると、企業だけでは無理だよね。そのリスクより、多少のコストはかかるが、今ある技術やモノなので手っ取り早くできそうな『SDGs活動』を手掛けようとするよね。
_ でも、それほど大規模な新規製品の研究開発ではなくても、現状で行っている企業活動の中から、すぐにでも手掛けられるヒントやアイディアもあると思う。
_ それらに気づくには、SDGsやESGの本来の目的や意義をきちんと理解・消化していることが必要だね。SDGsやESGの表面的な文言の解釈ではなく、本来の方向性が理解できれば、幅広い視点で捉えることできて、日常業務との関連性を見つけ出せるのではないかな。
_ 物事の本質や真意を正しく理解することが、課題を解決する第一歩ということだね。
- 課題解決のヒントやアイディアを有効に生かすためには、どうすれば良いのかな。
_ 「アイディア」の時点では、多少奇抜な内容でも、否定・批判せず理解することかね。
_ 結構、すぐに「無理」とか「おかしい」とか言われるケースが多いよね。
_ 活動参加者同士が、活動の意義や方向性を理解していないと、すぐに却下されてしまうね。
_ 確かに。ヒントやアイディアを実現していくにはいろいろな工夫が必要だからね。参加者全員が意義を共有した上で、様々な視点からのアプローチで検討していく必要があるね。
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以上です。
次回は2022.4.15.(金)15:00~です。